
KDDIと沖縄セルラー電話は5月7日、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を、UQ mobileやpovo、および他社回線を利用するユーザー向けに提供開始したと発表しました。6月30日までに加入した場合、6カ月間無料で利用できるキャンペーンも実施されます。
「au Starlink Direct」は、既存のau周波数を活用して、スマートフォンが直接通信対応のStarlink衛星と接続することで、空が見える環境であれば圏外エリアでも通信できるサービスです。同社によると、普段利用している通信事業者の電波が届かない場所でも、テキストメッセージのやり取りや現在地の位置情報共有などが可能になるとのことです。くわえて、auエリアで利用可能なデータ通信1GBも含まれています。
山間部や海上など圏外エリアでの通信を実現
国内の各通信事業者の人口カバー率は99.9%を超えていますが、日本特有の地形により面積カバー率には課題があるとされています。「au Starlink Direct」によって日本全土での通信が可能となり、通信環境の整備が困難な山間部や島しょ部、キャンプ場や海上などにおいても、連絡手段の確保や緊急時の通信に活用できるとしています。
対応機種は、Google Pixel 9シリーズやiPhone 16シリーズ、iPhone 15シリーズ、iPhone 14シリーズの計18機種(5月7日時点)で、au/UQ mobileからの購入だけでなく、他通信事業者や家電量販店などで購入した機種も対象となります。

月額1,650円、UQ mobile特定プランは月額550円
料金は月額1,650円で、UQ mobile(トクトクプラン2/コミコミプランバリュー)ユーザーは月額550円となります。申し込みはau取扱店(5月9日受付開始)やau Online Shopで可能です。契約事務手数料3,850円がかかりますが、同額がau PAY残高として後日還元されるとのことです。
「au Starlink Direct」は専用SIM/eSIMとして提供され、対応機種のデュアルSIM機能を活用することで、普段利用している回線と併用できます。利用可能なサービスには、テキストメッセージ送受信(SMSやRCS、iMessage)、位置情報共有、AndroidスマートフォンでのGeminiによる検索、緊急地震速報や津波警報、国民保護情報(Jアラート)の受信などが含まれています。
なお、衛星の通信品質によっては、テキストメッセージの送受信に時間がかかる場合や接続が不安定になる場合があるとされています。
- サービス詳細:au Starlink Direct