【プロ野球】ヤクルトスワローズが春季キャンプで球団OBに期待することとは?

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プロ野球セントラルリーグ3連覇日本一奪還の期待がかかるヤクルトスワローズ。2月から沖縄県浦添市で始まった春季キャンプでは、野村克也元監督の薫陶を受けて黄金時代を築いた古田敦也さん真中満さんが駆けつけ指導。球団史上初の目標に向けて、例年以上に盛り上がっています。

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古田・真中両元監督が臨時コーチとしてキャンプに参上

ヤクルトスワローズの春季キャンプが第2クルーに入り、球団OBの古田敦也さんと真中満さんの指導が始まりました。二人とも野村克也さんの下で高津臣吾監督と共にセ・リーグ優勝日本一を経験し、監督経験もある当代きっての野球解説者兼指導者です。

古田さんは2006年から2シーズンを野村さん以来29年ぶり選手兼任監督として過ごし、真中さんは2015年から17年の3シーズンで指揮を執りました。

ヤクルトは昨シーズン、左腕の高橋奎二投手が8勝しリリーフの木澤尚文投手が9勝。それぞれ自己最多の白星を挙げました。また、宮本慎也さん以来なかなか固定できなかった遊撃手のポジションに長岡秀樹選手がレギュラーを獲得。多くの若手選手が台頭した1年となったのです。

チームや選手の進化のためには、各球団が研究を重ねて攻略してくることを見越したレベルアップが求められていました。セ・リーグ3連覇日本一奪還を目標に掲げる球団にとって古田・真中両氏を臨時コーチとして招へいしたのは、技術もさることながら精神面においても細やかな指導が期待されていたからです。

いわゆる2年目のジンクスに陥らないためだったのでしょう。

3連覇と日本一奪還に欠かせないバッテリーのレベルアップ

野球は8割がた投手で決まるという人がいます。しかし継投主体の現代野球では、8割どころか9割が投手の調子で決まってしまう可能性も。一方で、投手の調子を見極めその日のベストを引き出す捕手の役割もこれまで以上に大切です。バッテリーの重要性がかつてないほど高まっているとも言えるでしょう。

かつて野村さん以来の球界を代表する捕手として活躍した古田さん。ヤクルトは球団を挙げて多くの期待をかけています。

昭和の頃のように、スポ根丸出しの指導に共鳴しない今の若者をどのように指導すべきか。野球界だけでなく全ての業界でさまざまな研究がされていますが、一見アットホームなムードのヤクルトにとっても避けられない問題となっているようです。

古田さんは野村ID野球の申し子と呼ばれた反面、野村さんのようなチーム作りには必ずしも100%賛成ではありませんでした。むしろ常に若い世代の考え方や習慣に注目し、彼らに寄り添う指導に心掛けてきたのです。

例えば自らの著書で、現代の若者はインターネットを介した情報収集に有利な環境下にいるため、学生であってもプロレベルの選手が多くなったと感じているとのこと。しかし、実際の経験が不足がちで、むしろ取捨選択のサイクルを早く行う「優柔決断」を勧めています。

全体的に生活のテンポが速く情報収集力に長けている現代の若者にとって、この考え方は大変役に立つのではないでしょうか。

真中さんに求められたバッティングの極意

一方、打撃指導に白羽の矢が立ったのは真中さん。現役時代はレギュラー争いがし烈だった外野のポジションでバッティングでの勝負強さを発揮。晩年には代打の神様として活躍しました。

また、学生時代からチームリーダーを務めるなど、リーダーシップも常に注目。引退後はすぐに指導者の道を歩みました。

そして監督就任の2015年。いきなりファンに鮮烈な印象を与えます。

監督1年目で大混戦ながらいきなりリーグ優勝。さらにシーズン後のドラフト会議で1位指名の高山俊選手を巡って阪神と競合し、監督の金本知憲さんとくじ引き。真中さんは確認ミスから交渉権獲得と勘違いしてガッツポーズし、後にちょっと恥ずかしい思いをしてしまいます。「あのガッツポーズを返してほしい」とメディアに発言し、今でもファンの間で語り草です。

今回のキャンプでは、昨年優勝決定試合でサヨナラヒットを打った入団2年目の丸山和郁選手を熱血指導。丸山選手からは「カウント別の待ち方や追い込まれたときの対応を学べて勉強になった」と収穫が多かったようです。

ヤクルトスワローズのさらなる進化に注目

古田さんは「バッテリーで勝つことを伝えていきたい」と力を込めれば、真中さんは高津監督から「打てるように頼まれている。できる限りのことはやりたい」とメディアで発言。球団が二人の指導に対して相当な期待を持っていることがうかがえます。

ヤクルトスワローズは、もはや誰も破ることができない400勝投手の金田正一さんを擁した時代。初優勝を果たした広岡達朗さんが監督を務めた時代。そして野村克也さんが監督を務めた黄金時代と、ファンの記憶に残る歴史を作ってきました。

しかし、リーグ3連覇はいまだありません。村上宗隆選手ら日本球界を背負うスーパースターの台頭が著しいものの、経験不足から低迷を引きずりがちです。野村ID野球を継承する古田さんと真中さんに、球団だけでなくファンも応援したくなるのは間違いありません。2023年、ヤクルトスワローズがどのような進化を遂げるのか注目です!

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